エクセル帳票を作成する
XVL 製品には、3D 図面からエクセル帳票を作成するための機能が用意されています。
ここではその手順を理解します。大まかな手順は以下のとおりです。
- オリジナルの 3D 図面に、後工程で必要な情報を追加する(Studio)
- 作成したい帳票に合わせてテンプレートをカスタマイズする(Reporter テンプレート)
- XVL ファイルとテンプレートを読み込んでエクセル帳票を作成する(Reporter)
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まず、ここで作成するエクセル帳票の最終的なアウトプットイメージの確認を行います。
ここでは、CAD で作成した 3D 図面を一つのキャプチャ毎に一つの帳票に出力するものとします。 |
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期待する出力結果は、キャプチャを適用した状態の画像の出力と、このキャプチャに関連する PMI(寸法、注記など)のみをエクセルにリストアップすることです。
CAD のキャプチャは、エクセルのシートに対応して出力される形とします。 |
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出力するエクセル帳票の構成は、左側にビューの画像、右側にこのビューに関係した PMI がリストアップされた形とします。 |
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また、ここでは検査帳票として使用するために、後工程でオリジナルの 3D 図面の PMI(寸法、注記)に対して、検査するための機器・器具を 3D 図面上で指示(追加)し、これらの情報を含めて帳票に出力するものとします。 |
■ 手順 1
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PMI リストの「PMI カスタマイズプロパティ」を利用して、後工程で情報を追加します。ここでは「検具」という属性を追加するものとします。 |
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追加した「検具」列に、それぞれの PMI に対して適切な検具を指定します。 |
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最後に、ここではエクセル帳票に転記を行いたい対象として「PMI リージョン」と「PMI 表現」があるものとします。
この2つを「プロパティコピー」メニューを利用して、それぞれ任意名称で明示的にコピーします。ここで使用した任意名称は、後続の Reporter テンプレートで使用します。ここまででファイルを保存して終了です。 |
■ 手順 2
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ダウンロード | ここで使用するサンプルのテンプレートと XVL ファイルは次のとおりです。 |
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次のようなテンプレートを作成したものとします。 |
■ 手順 3
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テンプレートファイルを開き、「帳票作成」から XVL ファイルを指定し、帳票作成を実行します。 |
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実行完了後にエクセル帳票が出力されます。図面ビューを画像として出力しているため、このまま紙面での利用も可能ですし、「3D モデルを表示」から 3D ビューを開けば、3D 帳票としての利用も可能です。 |