推奨設定(XCA)

ここではXVL Converter Advanced(XCA)を利用して、3D図面を変換する際の推奨設定について案内します。
お使いの環境に合わせてご参考ください。

XCAの設定には、GUIからの設定(XVL Converter Controller)と、引数・環境変数およびパラメータファイル(default_xcl.prm)による設定があります。一部の設定はGUIに対応していないため、ここでは、引数・環境変数およびパラメータファイルによる設定方法を記載します。

設定の詳細については、インストール時に同梱されている「XVLConv_Parameter.pdf(XVL Converter 製品群 変換設定)」を参照ください。

引数

項目

引数および推奨値

説明

軽量化許容誤差を指定する

-t0.01

変換時の計算誤差を指定します。ここではU-XVL形式の最小値である0.01を指定します。

XVLファイルのバージョンを指定する

-cv-xvl10

XVLファイルのバージョンを指定します。ここではU10-XVL形式を指定します。

セマンティックPMIを変換する

-cuse_semantic_pmi

PMIをセマンティックPMIとして変換します。

非表示の形状やインスタンスを非表示として変換する

-ccatia5.convert_no_show

非表示要素を非表示として変換します。

方向指定ビュー(カメラ)を変換しない

-ccatia5.no_camera

キャプチャと混在しないように、方向指定ビューを変換しないようにします。

パートに含まれる単独点、単独線をCATIA V5上で所属していたボディーグループ内に含める

-ccatia5.capture_body_group

形状セット構造を変換します。別途パラメータConvertTreeOrder=1の設定が必要です。

CATIA V5上の表示に近い透過度で変換する

-ccatia5.transparency50

CATIA V5上の表示に近い透過度で変換する

環境変数

項目

環境変数および推奨値

説明

無限直線、半無限直線の変換を行う

EL_CONV_INFINITE_LINE=1

作図に使用される軸などを変換するために、無限直線を変換します。

無限平面の変換を行う

EL_CONV_INFINITE_PLANE=1

作図に使用される補助ジオメトリの平面を変換するために、無限平面を変換します。

prmファイル

CAA2ENFセクション(CATIA V5)

項目

変換パラメーターおよび推奨値

説明

補助形状を変換する

ConvertConstructionGeometry=1

3D図面で利用される補助ジオメトリを変換します。

PMIのツリー順を変換する

ConvertTreeOrder=1

PMIなどのツリー順を維持するように変換します。別途、引数-ccatia5.capture_body_groupの設定が必要です。

ENF2XVLセクション(XVL)

項目

変換パラメーターおよび推奨値

説明

カメラを変換する

ConvertCamera=2

アセンブリ構成時のパート付きキャプチャの動作がCADと同様になるように変換します(2046)(XCA 21.0以降)。

キャプチャーの階層構造を変換する

ConvertCaptureGroup=1

注釈セット配下の要素を変換します。

形状セットのツリー構造を変換する

ConvertGeometricalSetTree=1

形状セットの階層構造を再現できるように変換します。

グループ構造を変換する

ConvertGroup=1

形状セットの階層構造を再現できるように変換します。動作には別途、引数-ccatia5.capture_body_groupとパラメータConvertTreeOrder=1が必要になります。

シェル集約のモードを指定する

ShellStructureMode=1

多くの場合は1を使用します。この場合は変換時に可能な限りシェル名が維持されます。

大規模アセンブリと3D図面を併用する場合には2が選択肢になります。この機能については、変換設定および表示側アプリの設定の組み合わせが必要になり、また運用が複雑になる場合がありますので、利用に当たっては弊社または代理店にご相談ください。

設定サンプル

引数

set ELYCAD_ARG="-t0.01 -s5 -cv-xvl10 -tsm0 -tsd8 -tst0.5 -E -e1  -cuse_semantic_pmi -ccatia5.convert_no_show -ccatia5.no_camera -ccatia5.capture_body_group -ccatia5.transparency50"

環境変数

set EL_CONV_INFINITE_LINE=1
set EL_CONV_INFINITE_PLANE=1

prmファイル

[CAA2ENF]
V5Version=default
TrimSurface=TabulatedCylinder, FilletSurface
CheckPLine3DType=1
SupportPmiPolygon=1
PmiPosiShift=-1.2
SetFeatureSetNameToVolume=0
CnvUdfMode=0
InertiaFormat=%.4g%s
DetailLog=0
ProgressMode=0
CalcCaptureCameraFromView=1
CalcElementNumber=1

# 補助ジオメトリを変換する
ConvertConstructionGeometry=1

# グループ構造を変換する
ConvertTreeOrder=1

XConvertPMIOnlyRootComp=0
ConvertViewOwnerRule=0
XConvertPMI=1
ProductMode=2
XConvert3DAnnotationAsPolyline=3
ReplaceExtrapolatedSurface=1

[PRO2ENF]
CalcElementNumber=1
SavePidToFile=stopproe.bat
SavePidToFileForElyBatch=stopxtop.txt
XConvertPMIOnlyRootComp=0
XConvertView=0
ExportCurveLineStyle=1
ConvertDtmAx=0
ConvertDtmPl=1
ConvertDtmCs=1
XConvertUserProperty=1
ConvertHarness=0
ConvertNote=1
WriteSimprepNameAttribute=1

[UFUNC2ENF]
CalcElementNumber=1
ProductMode=2
GetBodyDensity=1
XConvertPMIOnlyRootComp=0
ConvertViewOwnerRule=0

# ビューを変換する
XConvertView=1

[OSD2ENF]

[SOLIDEDGE2ENF]
ConvertConstructionGeometry=0

[JT2ENF]
XConvertUserProperty=1
ConvertRefPoint=0
ConvertRefAxis=0
ConvertRefPlane=0
ConvertLayerFilter=0
OldColorMode=1
ConvertPolygonPointSetAsVertex=0
ConvertEmptyAsmAsPart=0

[STEP2ENF]
ConvertPolyLoop=1

[ENF2XVL]

# カメラを変換する
ConvertCamera=2

# キャプチャの階層構造を変換する
ConvertCaptureGroup=1

# 形状セットのツリー構造を変換する
ConvertGeometricalSetTree=1

# グループ構造を変換する(省略可)
ConvertGroup=1

# シェル集約のモードを指定する
ShellStructureMode=1