機構設定の事前準備
機構設定を行うための事前準備について説明します。
機構設定の事前準備として、次の 2 点があります。
- 展開・平坦化
- 構成ツリーの編集
展開・平坦化
3D CAD から変換したデータは、各パートの位置・姿勢を親アセンブリからの相対値で保持してます。そのため、構成ツリーで親アセンブリを跨ったパート移動を行うと、予期しない位置にパートがずれてしまう場合があります。
そのような問題を回避するため、事前に「展開・平坦化」を行い、すべてのパートの位置・姿勢をワールド座標からの絶対値に置き換えます。
構成ツリーの編集
機構を設定する場合、構成ツリーが次の状態になっている必要があります。
- 一緒に動く部品は同じアセンブリにまとまっている
- 階層的に動く場合は、まとめたアセンブリが階層化されている
本ユーザーズガイドのサンプルデータの場合、赤矢印のように動くことが考えられます。
それぞれの動きで動く部品と階層を考えると、次の通りになります。
- X_Slide で動く部品には、Y_Slide で動く部品が含まれる
- Y_Slide で動く部品には、Z_Slide で動く部品が含まれる
- Z_Slide で動く部品には、Rotation で動く部品が含まれる
- Rotation で動く部品には、Chuck_Slide_01、Chuck_Slide_02 で動く部品が含まれる
階層にあわせて、構成ツリーを次のように編集します。